2016年7月5日火曜日

DCケーブルの比較


スタビー所有のEQモジュールのラッキングで
外付けのDC24V電源が必要になり、
ToneFlake佐藤氏にカスタムで作ってもらいました。

なんとディスクリート回路(!)で組んでもらっています。


EQ本体のシャーシラックがまだできていないので、
ひとまず、ヘッドホンアンプの電源として、
DC電源用のケーブルをあれこれ試してみました。


DC電源用のケーブルには、
オーディオのライン/マイク用のケーブルを使っている場合が多いとのことと、
今回、シールド線も使用しなければいけなかったので、
シールド付きのケーブルをいろいろ取り寄せて比較してみました。


ケーブルを交換しやすいように
ネジ留できるDCプラグで試してみました。
(オヤイデから販売されている
太いケーブルも使えるDCプラグも試したかったのですが、
なんと品切れ中でした。。。)


以下、その感想です。


MOGAMI 2534
4芯の仕様。低域がすっきりする分、重心が上がって、
高域は華やかに。キックなどのボトム感やアタック感は少な目。



Belden 82761
たしか、チャンドラーリミテッドのアビーロードシリーズの
PSUでもこの白いケーブルが使われていたような気がします。
音像はタイトでやや派手。分離がよく、レンジが広い。
音のスピード感、アタック感、エネルギー感などとても好印象。
音の立ちが良く、鮮度の良さを感じる、すこし高域で強調される帯域があり、
リバーブなどもやや強調される。




Belden 8423
3芯の仕様。レンジが広くゆとりのある音で好印象。
音が球体に近づくイメージ。
フラット寄りな印象。




Belden 8412
上記のBelden 8423と非常に似た構造で、
8423は3芯なのに対して、こちらの8412は2芯。
音の方は、なぜか、8423よりもレンジが狭くなります。
余談ですが、以前、この8423と8412は、
ヘッドホンの延長ケーブルでも比較したことがあるのですが、
同じ印象がありました。




Belden 1503A
上記のBelden 8423と似たような傾向ですが、
すこしタイトで、レンジがやや狭い印象。




Exton EXR-A2000
手元少し余っていたので試してみたのですが、
上下のレンジが狭く、あまりピンときませんでした。




OYAIDE  UL1430-18
PCOCC-A撚り線のケーブル(シールド無し)です。
今回、2芯シールド線が必要だったため、
シールド線が付いたケーブルをメインで試してみたのですが、
最後にこの線も試してみたところ、
たいへんバランスが良く、好印象でした。
パッと聴きは、上記のBelden 8423にも近いのですが、
さらに、歌などのメインの表情が良く見え、
音の立ちも良く、レンジもすこし広く感じました。


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総評:

スタビーでもこれまで
AC電源ケーブルは、いろいろ試してきましたが、
DC電源ケーブルは、初めての比較でした。
実際に比較してみて、DC側のケーブルも
ここぞという機材には、きちんと選ぶことが大切かと思いました。
今回、試した中だと、Belden 82761とBelden 8423と
OYAIDE UL1430-18が好印象でした。

また、今回のテストしたモニター用のヘッドホンアンプなどは
フラット寄りの音にセッティングしたいため、
最終的にBelden 8423か、OYAIDE UL1430-18で迷いましたが、
よりスピーカのモニターに近いディティールが表現できる
「OYAIDE UL1430-18」を選びました。

この OYAIDE UL1430-18ですが、
ギターのエフェクターなどの
DC電源ケーブルにも良さそうですので
そのうち使ってみようかと思います。

Belden 82761は、レコーディングの際などに
アクセントを付けたい機材に使うと
攻めの使い方ができて良いのではと思いました。

あと、今回のディスクリートDC24V電源ですが、
たいへん素晴らしい効果がありました。

ヘッドホンアンプは、
元々、普通のDC24Vアダプターで稼働させていたのですが、
今回のディスクリート電源でベールが2~3枚剥がれたような感じで
レンジ感も広がり、ざわつきが消えて、
ヘッドホンの音が実際のモニターの音に近づき、
とても良い音になりました。


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スタビーマスタリング
http://www.stubbierecords.com/mastering/

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